色彩検定合格後、まず学びたかったのは「パーソナルカラー」でした。 色を学んでいて、人から聞かれるのは、「私に似合う色は？」でしたし、私自身、それが知りたくて、色を学び始めたからです。 しかし、パーソナルカラーを学んですぐに、疑問が浮かんで来ました。パーソナルカラーの世界では、4 シーズン、「春・夏・秋・冬」に分類するのが一般的ですが、私自身が一つのシーズンにすっぽり納まる人ではなかったからです。 その後、20 数年間、延べ5000 人以上のパーソナルカラー診断を行なってきましたが、その疑問は確信に変わりました。 約半分の人は、4 シーズンに分かれるが、約半分の人は分かれないということは、パーソナルカラーアナリストなら皆知っていることです。 そして、それは8 分類、12 分類…と分類を増やしても、どこにも分類できない人が必ずいるのです。 そもそも、イエローベースかブルーベースか？どちらにも分類しない人もいるのに、パーソナルカラーアナリストたちは、分類しようとする。 そのため、パーソナルカラーという分野が混乱し、パーソナルカラーは感覚的で、診断する人によってシーズンが変わる、というあいまいなものだと認識されてしまっている。 診断者は自分の診断に自身が持てず、診断するには多大な経験と並外れた技術が必要。しかし、それだけの診断ができるようになっても仕事があるとは限らない… このままではパーソナルカラーという業界はダメになってしまうのではないか、と危機感を感じ、一度はこの世界から身を引くことも考えた時期もありました。 しかし、私の意に反して、パーソナルカラーの仕事がなくなることはありませんでした。 だから、もう一度、この混沌としたパーソナルカラーの世界を何とかできないかと考えたのがこのシステムを作ったいきさつです。 パーソナルカラーヒュートーン®️システムは、パーソナルカラー業界では常識であることが、一般の人にとっては非常識であるという観点から、分類するという常識を覆すことから考えられたシステムですが、実は、私自身が数年前から使っていた方法を体系化したものです。 これを誰もが診断しやすいシステムにするため、16 枚のドレープと、1 枚の説明ツールに私財をつぎ込んで作りました。 私たちパーソナルカラーアナリストは誰のために仕事をするべきか？ それはすべての人が心から輝くために。 まず、お客様に分かりやすく、満足のいく診断ができること。 そして、カラーアナリスト自身が診断しやすく、満足いく仕事ができることも大切です。 それをコンセプトとして、お客様にも分かりやすく、診断者にも分かりやすいシステムを作り、混乱から単純明快へと導くことが、すべての人にとって一番幸せな道であると考えたのです。 このシステムが多くの人に拡がり、パーソナルカラーがもっと身近で、多くの人に理解してもらえるようになることで、色の世界の楽しさ、すばらしさを知ってもらい、みなさんが心から輝いて美しくなっていただくことこそ、私の真の願いです。 色の仕事は楽しい。私は毎日、心からの満足感と充実感を感じて生きています。 あなたも色の仕事で私と一緒に輝いて生きてみませんか。